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第2四半期 IRレター

2024年5月期 第2四半期 決算概要

  • 重点戦略として位置付けるBPOサービスが前年同期から伸長
    エキスパートサービス及びアウトソーシング等で、新型コロナウイルス感染症の対策に係る需要が減少
  • 販管費は、オフィス移転に伴う二重家賃がなくなった一方で、BPOサービスの事業成長に伴って主に人件費が増加
  • 前年同期に投資有価証券の売却益等の特別利益が発生していたこともあり、親会社株主に帰属する四半期純利益は大幅に減少
  • 売上高
    1,793億円 (前期比△2.5%)
  • 営業利益
    39.8億円 (前期比△40.9%)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益
    1.5億円 (前期比△94.7%)

セグメント別連結業績 (セグメント間取引消去前)

(百万円)
  売上高 前年同期比 営業利益 前年同期比
エキスパートサービス(人材派遣) 68,685 ▲6,527 ▲8.7% 5,916 ▲1,445 ▲19.6%
BPOサービス(委託・請負) 71,784 +3,459 +5.1%
HRコンサルティング、教育・研修、その他 4,418 +161 +3.8%
グローバルソーシング(海外人材サービス) 5,234 +312 +6.3% 134 ▲215 ▲61.6%
キャリアソリューション(人材紹介、再就職支援) 6,810 ▲99 ▲1.4% 2,126 +132 +6.7%
アウトソーシング 18,727 ▲1,506 ▲7.4% 3,540 ▲1,285 ▲26.6%
ライフソリューション 3,797 ▲201 ▲5.0% 23 ▲149 ▲86.4%
地方創生ソリューション 3,099 ▲324 ▲9.5% ▲1,216 ▲98
消去又は全社 ▲3,240 +70 ▲6,543 +309
合 計 179,316 ▲4,656 ▲2.5% 3,980 ▲2,753 ▲40.9%

主要セグメントの増減理由

エキスパートサービス
新型コロナウイルス感染症に係る業務が概ね終了し、医療専門職種の派遣が減少
高度事務職の受注拡大に取り組むとともに、派遣スタッフのスキルアップ支援に注力
BPOサービス
前期までの特需案件が減少したものの新たな需要を獲得。民間企業からは、社員のコア業務への集中や生産性向上、従業員の健康増進支援に関する業務でニーズが拡大
ビーウィズでは、金融業界からの新規案件やライフライン業界・公共案件等が成長
キャリアソリューション
人材紹介事業は戦略的に注力しているハイキャリア領域を中心に事業が拡大
再就職支援事業は需要の減少が継続。一方で従業員の自律的なキャリア形成を支援する「セーフプレースメント・トータルサービス」の需要は順調に拡大
アウトソーシング
福利厚生事業は、会費収入は前年同期比で増加する一方、旧JTBベネフィット特有の取引が減少。新規獲得会員が大手顧客層中心であったこと、及び一部契約見直しにより収入・支出ともに減額影響があったことなどから会費単価が想定を下回る
地方創生ソリューション
インバウンドを含む人流が回復。期間限定のアトラクションの実施時期による影響もあり、前年同期から減収。夏季の記録的な猛暑や週末の天候に恵まれなかったことにより、期初計画を下回って推移

News & Topics

X-TECH BPOへの進化
"人的資本経営"の実現を一気通貫で支援する新会社が始動
パソナグループ「HRテック事業」を10月より強化
パソナHRソリューションとキャプランが事業統合

人事BPOサービスを手掛ける株式会社パソナHRソリューションと、教育研修サービスやHRテック導入支援サービス等を展開するキャプラン株式会社は、10月1日(日)に事業統合し、新生『株式会社パソナHRソリューション』として事業を開始しました。新会社では両社の強みを活かし、“戦略人事のソリューションパートナー"として「HRテック事業」を強化し、人事BPOサービスや教育研修サービスを組み合わせることで、企業の“人的資本経営"の実現を一気通貫で支援すると共に、組織で働く一人ひとりが各々の才能・能力を活かしてイキイキと活躍する社会の実現に貢献してまいります。

『株式会社パソナHRソリューション』概要
人事労務のプロフェッショナルカンパニーとして、多種多様な会社の人事BPOサービスを手掛ける「パソナHRソリューション」と、長年にわたり教育研修サービスを提供し、タレントマネジメントをはじめとするHRテック導入支援を手掛ける「キャプラン」が事業統合。労務管理システムとタレントマネジメントシステムのスムーズな連携や、各種人事業務のBPOサービスを通じて、人事部門のコア業務へのシフトを実現。さらに、人的資本開示に向けた開示範囲の策定支援や、ピープルアナリティクスを活用した人事課題の可視化、その解決に向けた人材開発・組織開発プランの策定と教育研修サービスなど、“人的資本経営"の実現に向けたトータルソリューションを提供してまいります。

X-TECH BPOへの進化
パソナとサイボウズがクラウド型人事管理アプリを共同開発
『kintone HR Powered by PASONA』販売開始

『kintone HR Powered by PASONA』体系図

株式会社パソナとサイボウズ株式会社は、サイボウズのノーコード・ローコードツール「kintone(キントーン)」を活用した、クラウド型人事管理アプリ『kintone HR Powered by PASONA』を共同開発し、販売を開始しました。

2023年3月期決算より、上場企業の人的資本の開示が義務付けられ、各企業では人材育成やダイバーシティ、また従業員の健康・安全など、情報開示が必須となっています。一方、非上場の中堅・中小企業においても、企業価値の向上や競争力の強化に向けた人的資本経営が望まれています。
資本である人材を管理する人事部門は、経営戦略とこれまで以上の連携が求められ、人材に係る膨大な情報を正しく管理し、可視化する使命にあります。これを受け、人事業務においては、業務が煩雑化することがされます。さらに業務ごとに異なるツールやシステムを使用し、またその作業が担当者に属人化するといった傾向もあり、情報管理には多くの課題を抱えています。
そこでパソナとサイボウズは、現場主導の業務改善を実現するサイボウズの「kintone」と、総合人材サービスとして、人事課題に対し数多くのソリューションを提供してきたパソナの知見を掛け合わせ、企業の人事部門の業務を効率化し、一気通貫型で情報を管理するクラウド型アプリ『kintone HR Powered by PASONA』を共同で開発しました。

本アプリは、サイボウズの人事部が実際に活用している「kintone」のテンプレートをもとに、採用や研修、人事評価など人事に関連する業務をくまなく搭載。各業務担当が一つのシステム上で作業し、一元管理することで、作業の進捗や更新など全ての情報を即時に可視化し、関係者間の情報共有などを効率的に行うことが可能です。また、プログラミングの専門知識をもたずに項目の追加編集等ができるため、現場主導で自社に合わせたアプリの改修が容易にできます。

パソナとサイボウズは、本アプリの提供を通して、日本企業の人的資本経営の推進と、更なる事業成長を支援してまいります。

X-TECH BPOへの進化
パソナ スタッフ向け『オンライン健康推進室』12月開始
~「LINE」を活用した健康相談など気軽に相談できる体制を整備、福利厚生を拡充~

株式会社パソナは、就業中のエキスパートスタッフ(派遣社員)向けの福利厚生サービスの一環として、コミュニケーションアプリ「LINE」を活用したチャットなどによる健康相談や健康コラム、動画配信、産業看護職による保健指導や研修などを提供する『オンライン健康推進室』のサービスを開始しました。

コロナ禍以降の人々の健康意識の高まりや、企業における健康経営や人的資本経営の推進を受けて、パソナは昨年より全国の企業向けに「オンライン健康推進室」のサービスを提供してきました。また、パソナに登録するエキスパートスタッフの方々に向けた、ヘルスケアに関するセミナー・イベントには年間約5,000名もの方々が参加。メンタル面も含めた健康づくりや、健康的なライフスタイル、女性特有の健康課題などへの関心が非常に高まっています。

そこでこの度、パソナはヘルスケア領域における福利厚生サービスの更なる拡充に向けて、パソナで就業するエキスパートスタッフ向けに、『オンライン健康推進室』のサービス提供を開始しました。
コミュニケーションアプリ「LINE」のチャット機能などを利用して、スタッフの方々がオンラインで、いつでも気軽に保健師等の産業看護職に対して健康相談ができる体制を構築。また、健康への興味・関心、知識習得を促すコラム・動画などの健康コンテンツの配信、健康増進・生活習慣の改善を目的にしたオンラインイベントなども行ってまいります。

パソナは本サービスを通して、エキスパートスタッフ向け福利厚生サービスの更なる充実を図り、スタッフの方々が心身ともに健康でイキイキと活躍し続ける環境を整備すると共に、健康経営の更なる推進を目指してまいります。

持続可能な社会に向けた地方創生事業の推進
日本初!古酒専門の共同蔵置場を開設
パソナグループ『古昔の美酒 古酒蔵プロジェクト』開始
~酒蔵の経営課題を解決し、古酒文化を世界へ発信~

株式会社パソナグループは、岡田本家(兵庫県加古川市)、本田商店(兵庫県姫路市)など全国10酒蔵と共同で「株式会社日本の古酒蔵」を設立。この度「酒類蔵置場設置許可」を取得し、日本初となる古酒専門の共同蔵置場を開設しました。また同日より、古酒の共同蔵置事業や新たな商品開発、販路開拓支援等を通じて、全国の酒蔵の経営課題を解決し、古酒文化を世界へ発信する『古昔(いにしえ)の美酒 古酒蔵(こしゅくら)プロジェクト』を開始いたしました。
※「酒類蔵置場設置許可」は酒類を保管・瓶詰するために必要な許可で、古酒のみを扱う酒類蔵置場の許可は日本で初めてとなります。

当プロジェクトでは、日本全国の43酒蔵・約60銘柄(※2023年11月時点)の古酒を、タンク単位の大容量で受け入れ、これまで中小酒蔵の負担となってきた保管・充填・出荷に関わる一連の業務を一気通貫で実施。また、匠創生が古酒事業を通じて蓄積してきたノウハウを基に新たな商品開発を行うほか、「酒類蔵置場設置許可」の取得によりデューティーフリー(免税)での販売も可能となり、フランスやシンガポールをはじめとする海外への販路拡大を図ってまいります。
パソナグループは、古酒の製造や流通における課題を解決する日本初となる仕組みを構築し、中小酒蔵の経営を支援すると共に、古酒の生産量と市場の拡大に貢献し、日本が長い歴史の中で育んできた古酒文化の継承に寄与してまいります。