東京から淡路島へ。
「料理人としてのチャレンジ」と「心のゆとり」を両立
谷脇 隆太 (2022年入社)
青海波「青の舎」料理人
東京生まれ東京育ち。専門学校卒業後、和食料理人としてキャリアをスタート。一時映像の仕事に進むも、再び料理の道に戻り、2022年淡路島に移住。
縁もゆかりもなかった淡路島へ移住を決意
現在は淡路島西海岸にある和食レストラン「青の舎」で、調理全般を担当しています。
東京で働いていた私が淡路島に興味をもったのは、地方でお店を持ちたいと思い始めたからです。東京以外で働くことで、プライベート時間を充実させたい想いもありました。飲食業は休みがとりづらく、家族と過ごす時間を増やせる環境で働きたい。そして、今後挑戦したいと思えることに出会えたとき、柔軟に動ける状態でいたいと思っていました。しかしいきなり地方移住をすることは、ハードルが高いのではないか。そう感じる中でパソナ農援隊の田中社長をはじめパソナグループの人たちから話を聞く機会があり、淡路島で経験を積むことが、自分の夢の実現に役立つのではないかと考えるようになりました。
淡路島に移住して感じたこと
移住して良かったことは、ストレスが減ったことです。東京に住んでいたころは、毎日満員電車で通勤していましたが、だいぶ楽になりました。また、飲食店でありながら週2日しっかり休むことができます。休日は妻と釣りに行ったり、古民家を改装したお店を見て将来の自分のお店づくりの勉強をしたりしています。
一方で、東京に比べると食材の仕入れにおいて、必要な物を必要なタイミングで入手できないこともありますし、自動車を持っていないと移動が不便に感じることがあるでしょう。都会に比べると大変なこともありますが、生活が豊かになったと感じています。
若くてもチャレンジできる!淡路島で料理人として働く魅力
これまで個人店でしか働いたことがなかった私にとって、青の舎で働く日々は驚きの連続ですが、たくさんメリットがあります。個人店の場合、若手ができる仕事は限られることが多いのですが、青の舎のような大きなお店では、早くから幅広い仕事に携わることができ、様々な経験を積むことが可能です。
そして食材が豊富にあることも魅力です。四方を海に囲まれた淡路島には、鯛やハモをはじめ、東京のお店がわざわざ取り寄せている食材がたくさんあります。東京では見たことのないような大きく新鮮な魚をお客様にお出しできることは、料理人としても恵まれていることだと思います。休日に青光りしたシルバーの太刀魚が釣れたときは感動しました。
大きなお店だからこその課題もあります。個人店は席数も少ないため一人ひとりのお客様との距離が近く、会話をし、表情を見ながら料理をお出しできましたが、青の舎は物理的にお客様との距離が遠いため、料理人である私たちはお客様の表情からでしか様子をうかがうことができません。この点はサービス担当との連携を強化していきたいと考えています。
淡路島での経験を活かして、将来は「自分のお店を持つ」
今後は今いる環境を最大限に活かして、どんどん知識を吸収し経験を重ねながら、料理人として成長していきたいです。私がこの世界に入ったときは、お寿司は10年ほど脇板を経験した後にようやく握らせてもらえるものでした。ここでは未経験ながら先輩方に教えていただきl自分でもお寿司を握れるように修業中です。また、下ごしらえの丁寧さなど関西の和食からぜひ学びたいです。淡路島で、そしてパソナグループの「青の舎」だからこそできる経験を積み重ね、将来の目標である「自分のお店を持つ」ことにつなげていきたいです。
和食レストラン「青の舎」