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INITIATIVE「自分のキャリアは自分で創る」WEBマガジン

ライフ 2018.03.09 地域産業の発展を担う「農業人材育成」への挑戦 ~15年の軌跡と未来~

文:INITIATIVE編集部

農業を「職業」の一つに




地域経済を支える主力産業の一つ、農業。
国内農業は、従来から農業従事者の高齢化・後継者不足などの問題に加え、農産物の輸入自由化が進んだことで、付加価値向上や国際競争力の強化という課題に直面しています。

創業以来「社会の問題点を解決する」という企業理念を掲げるパソナグループは、2003年から農業分野の人材育成を開始し、以来15年間に渡り農業を含めた地方の課題解決に取り組んできました。

その端緒となったのは秋田県大潟村での「農業インターンプロジェクト」です。
第一期生の一人はこう語ります。「自分と同世代の入植者2世の農家の方々が、日本の農業の未来について熱く語っている姿に感銘を受け、『自分も農業の道に進もう』と覚悟を決めました」。

その後、和歌山県や青森県にも拡大したこの取り組みは、農業に興味がありながらチャレンジする機会がなかった方々に向けて、農業に挑戦するきっかけを提供する画期的なプログラムでした。

パソナグループはその後、2005年に東京・大手町に地下農場「PASONA O2(パソナオーツー)」を開設。
植物工場や稲の水耕栽培など最新の農業に関する情報発信を行い、小泉純一郎首相(当時)をはじめ、農林水産大臣や農業事業関係者、日照時間の少ない北欧や水の少ない中東地域など各国の要人が視察に訪れるなど、国内外から大きな注目を集めました。

その後国内では、輸入食材の安全性やトレーサビリティへの関心が高まり、水耕栽培や有機栽培など付加価値をつけた新しい農業が注目されるようになりました。



また、就農者は個人での独立就農だけではなく、栽培技術を学ぶために農業法人に雇用されて農業をやりたいという方も増えています。実際に、新規就農時に大きなハードルとなるのは農機具などの初期投資や農地の確保です。

そうした壁を打ち破るため、パソナグループは2008年から、兵庫県淡路島で「パソナチャレンジファーム」を展開してきました。
就農希望者を最長3年間雇用し、栽培技術や農業経営のノウハウを学ぶ人材育成の取り組みです。未経験でも農業をやりたい人が農業分野に参入でき、「職業」として農業に従事できる仕組みを構築することで、地方での人材不足やミスマッチの解消、農業分野の雇用創造に挑戦しています。

地域農業を活性化する教育・研修


パソナグループでは新規就農の支援だけではなく、多様な形で農業人材の育成に取り組んできました。その一つが2007年に開始した「Agri-MBA農業ビジネススクール “農援隊”」です。
これは、今までのビジネス経験を活かしながら、農業を発展させられる経営感覚豊かな人材を育成するプログラムです。



他にも、農業などの一次産業従事者向けの研修事業「農林漁業ビジネス経営塾」や、農業経営者向け研修・コンサルティングなど、様々な農業人材育成の取り組みを行ってきました。

こうした取り組みを可能にしたのは、パソナグループが持つ充実した研修講師のネットワークです。農業分野での“しがらみ”を持たず、様々な農業関連法人や団体と良好な関係を築くことでハブとしての役割を担い、地域の課題に適合した研修プログラムを実施することができました。

例えば、他の地域や異業種から講師を招くことで新しい視点を取り入れたり、そこから地域間交流を生み出すことなども可能です。そうした効果を狙い、地方自治体から新規就農者の支援や、既存の農業者の経営支援などを依頼されるケースも増えています。

農業のさらなる課題解決を目指して


国の政策を把握すると同時に、政策効果が波及しにくい部分にアプローチするのもパソナグループの役割です。

例えば、国の農業政策が大規模農業法人による大量生産を主体にする一方、今後は小規模で付加価値の高い農業や、地産池消、農業と観光の連携などの新しい動きが加速すると予想されます。そのため、地域の農業を理解し、牽引できる力を持った人材の育成と中小規模の農業生産者を支える機能の拡充に向けて取り組んでいます。

その一つの取り組みが、京都府京丹後市の道の駅、丹後王国「食のみやこ」です。施設内には地域の農産品の集荷場兼販売所となっているショップがあり、地域の食材を使ったレストランも複数展開しています。さらに、地域商社としての機能を持ち、農産品を京都市内や海外にも配送する役割を担っています。



また2017年8月には、東京・大手町のJOB HUB SQUARE 13階に都市型牧場「大手町牧場」を開設しました。酪農分野の人材育成に取り組むなど、農業分野の雇用創造に向けた新たな挑戦を続けています。

今年で15年を迎えるパソナグループの農業分野の挑戦。これからも、地域産業の活性化や新産業創出を目指す〝人材誘致〞による地方創生に果敢に挑戦してまいります。

パソナグループ 地域活性事業の歩み

2003年  「農業インタープロジェクト」開始(秋田県大潟村)
2005年 「PASONA O2」設立(東京都千代田区 大手町野村ビル地下2階)
2006年
「団塊世代向け地方定住支援プログラム」開始(青森県南部町、岡山県美咲町)
「農業インタープロジェクト」青森県南部町に拡大
2007年 「Agri-MBA 農業ビジネスクール“農援隊”」開講
2008年 「パソナチャレンジファーム」開始(兵庫県淡路島)
2009年   農林水産省「田舎で働き隊!」(兵庫県淡路島)
「農林漁業ビジネス経営塾」開始
2011年 「ここから村」開始(兵庫県淡路島)
 東日本大震災に伴い「ワークレスキュー」開始
2012年 「のじまスコーラ」オープン(兵庫県淡路島)
「ギャップ社員プログラム」開始(兵庫県淡路島)
2013年  株式会社アートリボン、株式会社アニメエッグ、株式会社リボーンを設立(兵庫県淡路島)
2014年
「ミエレ」オープン(兵庫県淡路島)
「アントレシップ社員」「スペシャリスト社員」開始(兵庫県淡路島)
 株式会社地方創生を設立(東京都千代田区大手町)
2015年  丹後王国「食のみやこ」オープン(京都府丹後市)
 株式会社パソナ東北創生設立(岩手県釜石市)
「Awaji Art Circus」開始(兵庫県淡路島)
2016年  株式会社VISIT東北設立(宮城県仙台市)
「CRAFT CIRCUS」オープン(兵庫県淡路島)
「UNDOKAI World Cup」開催(兵庫県淡路島)
 株式会社ニジゲンノモリを設立(兵庫県淡路島)
2017年  株式会社イーハトーブ東北設立(岩手県一関市)
 パソナグループJOB HUB SQUARE 13 階に「大手町牧場」設立(東京都千代田区大手町)
「オーシャンテラス」オープン(兵庫県淡路島)

(2018年1月発行「HR VISION Vol.18」より)

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