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INITIATIVE「自分のキャリアは自分で創る」WEBマガジン

ひと 2018.01.25 南部靖之コラム 多様な人材が活躍する真に豊かな社会の実現を目指す



「働き方」が注目された2017年


2017年ほど、「働き方」への関心が高まった年はないかもしれません。
年末に発表された11月の完全失業率は2.7%と、24年ぶりに低い結果になったほか、有効求人倍率も1.56倍と、高度経済成長期の74年1月以来、実に43年10カ月ぶりの高水準となりました。

しかし、労働市場が歴史的な売り手市場になる一方で、職種ごとの有効求人倍率の開きは大きく、雇用のミスマッチは依然として大きな課題となっています。

そうした中、安倍政権は「働き方改革」を目玉政策に掲げ、長時間労働の是正や同一労働同一賃金の実現などによる労働環境の改善や、誰もがいきいきと活躍できる多様な働き方の実現に向けて取り組んでいます。
また「人づくり革命」として、生涯を通じた質の高い教育機会の提供(リカレント教育)の必要性も謳われています。

パソナグループも、「働き方改革」の推進や雇用ミスマッチの解消に向けて、様々なサービスを展開しています。
例えば、企業の生産性向上を支援する、AIやロボットを活用したBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスには、現在多くのお問い合わせをいただいています。これにより、社員はよりクリエイティブで付加価値の高い業務で才能を発揮でき、企業の生産性向上だけではなくイノベーション創出にもつながります。

さらに、エキスパートスタッフのスキル向上やキャリアチェンジを支援するため「RPAエキスパート講座」も開講。業務プロセスの分析やコンサルティング、業務効率化を実現するロボットの構築・運用のスキルを持つ人材を育成しています。

また昨年は、女性の社会進出や家事負担の軽減を目的に、ハウスキーピングサービス「クラシニティ」を開始しました。

フィリピン財閥大手のマグサイサイグループと提携し、現地での約450時間の研修によりハウスキーピングのプロフェッショナル人材を育成し、日本に招聘しました。現在、国家戦略特区である東京都と神奈川県で展開し、徹底的に教育されたプロフェッショナルなサービスが好評です。

創業時の志を今こそ


1976年、大学4年生だった私は「家庭の主婦の再就職を応援したい」という想いからパソナグループを創業しました。
当時、エキスパートスタッフの時間給は大卒正社員の年収を労働時間で割って算出。人材派遣という仕組みは、一人ひとりの人生設計やライフスタイルにあわせて働くことができる社会インフラとして社会に定着しました。

いま、こうした働く人の格差をなくす取り組みに、国が「同一労働同一賃金」や「働き方改革」という大きな御旗を掲げて注力していることを嬉しく思います。

私はかねてより、従来の「企業依存社会」から、一人ひとりが自分のライフスタイルに合わせて働くことができる「個人自立社会」への転換を提唱してきました。

現代の日本では、待機児童、介護離職、シングルマザーや中高年の貧困など、働く人にかかわる問題が山積しています。
しかし、そうした問題の多くは、一人ひとりがライフスタイルに合わせて働くことができる「Independent Work System」を確立することで解決できるのではないでしょうか。

国や企業に都合の良い働き方ではなく、働く一人ひとりが主役の働き方を創る。それこそがパソナグループが創業以来、41年間に渡って挑戦してきた「真の働き方改革」です。

働き方や生き方の意識が大きく転換しつつある現代において、我々の果たすべき役割はますます大きくなっています。

世界から多様な人材が集う


そして、昨年12月からは、兵庫県淡路島で日本と世界の未来を創る新たな取り組みを開始しました。「Awaji Youth Federation(淡路ユースフェデレーション)」です。

これは世界19カ国・地域から28名の優秀な若者が集い、多様な価値観や知識・経験のもと、新たな産業の創造や地方創生の実現を目指すプログラムです。フェローたちは、個人やチームで「地方創生」「起業・ベンチャー」「文化創造」に関するミッションを掲げ、1年間かけて新規事業の立ち上げや地域活性につながる様々な活動を行います。

フェローたちのバックグラウンドは様々です。
私は最終選考の際、候補者一人ひとりの経歴を見て非常に驚きました。スタートアップ企業の経営者や社会起業家、MBAホルダー、大使館職員など、世界各国から素晴らしい経験と深い見識を持つ、まさに国を代表するような優秀な若者たちが集まっています。

今年の11月、1年間のプログラムを終えて大きく成長した彼らの姿と、彼らが生み出す新しいイノベーションを、今から楽しみにしています。


社会の問題点を解決する「現代の私塾」を目指して


淡路ユースフェデレーションは、言わば「私塾」です。
幕末の転換期、藩校のような公教育ではなく、松下村塾をはじめとする全国各地の私塾が、才能溢れる優れた人材を多数輩出しました。彼らはグローバルな視野を持ち、日本国の未来を創るという大志のもとに行動し、明治維新やその後の国の発展を支える人材となりました。

パソナグループは創業以来、「社会の問題点を解決する」という不変の企業理念を掲げてきました。そして、現代の日本が抱える様々な社会の問題点は、本質を突き詰めていけばいくほど、国内だけでなくグローバルな諸問題と深くつながっていることに気づかされます。

そこで、淡路ユースフェデレーションでは、世界中から集まった優秀な人材が、共に学びながら新たな事業創造に取り組み、日本そして世界の社会の問題点の解決に挑戦していきます。

まさに「現代の私塾」として、若者たちが大志を抱き、切磋琢磨し尊敬し合う同志と共に、世界に影響を与えていく―。そんな場を目指しています。

働き方や生き方の価値観が大きく変わり、世の中の様々な課題が複雑に絡みあう現代。
私たちパソナグループは、グローバルな視野を持つイノベーション人材を育成し、そうした多様な人材が自由に活躍できる社会の仕組み・新しい働き方を創造する「社会のあり方改革」に挑戦し、これからも誰もがいきいきと活躍できる真に豊かな社会の実現を目指してまいります。

(2018年1月発行「HR VISION vol.18」より)

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