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環境だより「SONAERU」

地域に合わせた防災で、"もしもの備え"を万全に

今年の3月で、東日本大震災から13年が経ちました。元日には北陸地方に大きな被害をもたらした能登半島地震も発生しましたが、こうした災害の経験から得られた教訓を風化させず、一人ひとりが日頃から防災について考える必要があります。

パソナグループは「春の火災防災週間(※)」に合わせ、社員の皆さんの防災意識を高めていただくことを目的に、3月上旬に防災イベントを東京、淡路島などで実施しました!
今回は、イベントの様子や日頃から意識したい防災のポイントを紹介します。

※春の火災防災週間:3月1日~7日に、防火・防災意識や防災行動力を高め、有事にも被害を最小限にとどめることを目的とした週間。

目次
1. 淡路島 防災イベント(3月6日)
2. 東京・南青山 防災イベント(3月4日)
3. 防災イベントにかける想い ~企画担当者インタビュー~

1.淡路島 防災イベント(3月6日)

【災害図上訓練ゲーム「DIG」】
「DIG」とは、地図を見ながら周囲の環境や避難経路について議論を重ねることで、自分が住む地域で起こる災害を具体的にイメージし、有事の際の対応を考えるゲームです。

今回は淡路島内のGLOBAL HUB SQUAREや夢舞台オフィス、北の街ファミリーオフィスなど勤務地ごとのグループに分かれ、オフィスで働いているときに災害が発生したという設定で、どのような危険が発生するか、どこに避難すればよいのかなどを、グループでディスカッションしました。

最後にはグループごとに議論の結果を発表。元消防士で東日本大震災の際には被災地での救助活動も参加した経験を持つ、グループアドミ部 ファシリティマネジメントチーム 千束正宗チーム長からのフィードバックもいただきました。

参加された方からは「オフィスでの避難訓練だけではわからない、オフィス周辺も含めた様々な角度からの危険性を知るきっかけになった」という声があり、働く場所に合わせた防災意識の向上へとつながりました。


【防災備蓄品体験】
水やクッキーなどの備蓄食料品のほか、使い捨ての携帯トイレや防寒に使えるアルミブランケットなどがセットになり、7年間保存可能な『車載用防災10点セット』を触って体験できるコーナーをご用意。この『車載用防災10点セット』は、今後、淡路島内の社用車に設置予定です!


▲車載用防災10点セット

また、淡路島内の各施設・オフィスにどのような防災備蓄品や設備が用意されているのかが一目でわかる『防災備蓄品MAP』も参加者全員に配布しました。

SONAERUポイント☝
防災備蓄品は、3日間生活できる分の物資の準備が必要!3日分必要な理由としては、発災後72時間が『人命救助のタイムリミット』と呼ばれ、救命活動が最優先で行われる時間であり、必要な生活物資が届きにくい期間のためです。
淡路島の各拠点には万が一の災害に備えて社員が3日間生活できる分の防災備蓄品が用意されています。皆さんのご家庭でも、是非3日間分の備蓄品を準備しましょう!

【炊き出し体験】
防災イベントの最後には、カレーの炊き出し体験を実施しました。カレー調理に使用した水はオフィスで備蓄していた賞味期限が近い保存水です。またオフィスがある淡路市は都市ガスが通っていないため、今回は地元企業の井本産業様にご提供いただいたプロパンガスを使用。ガス炊飯器・ガスコンロ・ガス調整器・耐火煉瓦・五徳を組み合わせ、どこでも調理が可能な炊き出し設備を準備しました。

SONAERUポイント☝
災害時は断水が発生する恐れがあるため、水の使用を最小限に 抑える必要があります。今回は使用する食器にラップを敷いて カレーをいただきました。少しでも洗い物を減らすことで、 災害時の節水に繋がります。

2.東京・南青山 防災イベント(3月4日)

【初期消火訓練/放水訓練】
赤坂消防署の方々にご協力いただき、様々な防災体験コーナーをご用意。消火器を使用した初期消火訓練では、消防隊の方から説明を受けて訓練に取り掛かります。「火事だー!」という掛け声の後、火に見立てたパネルに向けて水(実際の消火器の場合は消火剤)を発射。炎の先端ではなく、根本に向かって発射することが重要だそうです。

【煙テントハウス】
煙体験ができるテントハウスで避難体験を実施。火災時に煙を吸い込むと喉が焼けてしまう恐れがあるため、ハンカチ等で口元を押さえ、なるべく低い姿勢で移動する必要があります。実際にテントの中に入った方からは、「想像以上に視界が真っ白なだけでなく、煙が目に沁みて短い距離の移動でも困難に感じた」という声がありました。社員だけでなく、パソナファミリー保育園の園児たちや、PASONA SQUARE前を通りかかった一般の方、外国人観光客の方も体験してくださりました!

【非常食試食会/防災パンフレット展示/DVD上映】
PASONA SQUARE前のAnnex Aoyamaでは、電気火災についてのDVD上映や、防災パンフレットの展示を行いました。また、パソナグループの防災備蓄品の中から、有効期限が近く入れ替え時期のものを活用し、マジックライス(エビピラフ)の試食会を実施。お湯かお水を入れて数分待つだけで美味しいピラフが完成します。普段食べる機会のない非常食ですが、美味しくバラエティに富んだ非常食商品が販売されていますので、備蓄用にご用意いただくと安心です!


▲マジックライス(エビピラフ)試食会の様子


▲電気火災についてのDVDを見る子どもたち

3.防災イベントにかける想い ~企画担当者インタビュー~

今回の防災イベントでプロジェクトリーダーを務めた、入社2年目のグループアドミ部ファシリティマネジメントチームの孫梨華さんに、本イベントの目的や想いについて伺いました。

Q.今回のイベントの目的を教えてください
A.今回の防災イベントは、元旦に発生した能登半島地震での経験や、南海トラフ地震・首都直下型地震が近い将来起こると言われていることを受けて、「社員の防災意識の向上」「有事の際の対応能力の向上」の2点を目的に開催しました。

Q.イベント開催への想いを聞かせてください
A.アドミ本部の若手メンバーが中心となり、参加者に能動的に取り組んでいただけるコンテンツを考えました。運営側が一方的に説明をするだけではなく、参加者に実際に考えて、触れて、体験していただき、防災を自分事として捉えていただきたいという想いで企画しています。
特に淡路会場で行った災害図上訓練ゲーム「DIG」は、実際に普段働いている勤務地周辺の避難場所や経路を考えていただくことにで、被災時のことをイメージしやすく、自分事として捉える良いきっかけとなったのではないかと感じています。

Q.有事に備えて日頃から意識しておくべきポイントを教えてください
A.身の回りの備蓄品を見直すことや、自宅・勤務地周辺の避難先や防災備蓄品の在処を知っておくことは、今日からでも始められる防災です。日々の備えが災害時の命を守ることに直結しますので、災害が起こる前から対策をしておくことが大切です。
また、今回イベントに参加された方は防災知識や気付きを、ぜひ部内やご家族に共有いただき、防災の輪を広げていただきたいです。

Q.今後予定している防災イベントはありますか?
A.振動装置を搭載した自動車に乗り、地震を擬似体験することができる「起震車体験」などのコンテンツを検討しています。もし、防災に関して知りたい知識や体験してみたいことがございましたら、是非グループアドミ部までご意見をお寄せください。今後も防災に関して楽しく学べるようなコンテンツを用意してまいります!

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今回は東京と淡路で実施した防災イベントについてご紹介しました。

防災に関する一般的な知識を身に付けるだけでなく、実際に自分が住んでいる地域・働いている地域で被災することをイメージして、避難場所や避難方法について意識することも重要です。 自分と大切な人を守るために、防災について考えるきっかけになりましたら幸いです。