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環境だより「SONAERU」

力を合わせて、被災地に希望を。能登半島地震 パソナグループの支援活動をご紹介

元日に北陸地方を襲った能登半島地震から約2か月が経過しました。現地では未だに余震への不安は消えず、懸命な捜索・復旧活動が続いています。

パソナグループは震災発生直後から、各地域での社会貢献活動の陣頭指揮を執るエリアリーダーや社会貢献委員が中心となり、パソナ・金沢をハブとした物資支援や全国での募金活動などを精力的に実施しています。

今回の「SONAERU」では、被災地における取り組みを、パソナ・金沢の中嶋誠 支店長と、北陸地方のエリアリーダーを務める パソナ・新潟の長谷川隼士 支店長へのインタビューとともにご紹介します。


▲パソナグループからの支援物資を届ける中嶋支店長

震災から約2か月 これまでの取り組みを紹介

1月1日、16時10分に発生した能登半島地震。新たな年が始まる日に襲ったこの地震を受けて、即座に被災地域の部門責任者を中心に、社員やエキスパートスタッフ(以下 スタッフ)の方々の安否確認が行われました。


▲支援先の輪島市の様子

この度、社員およびスタッフとそのご家族の皆様におかれましては、幸いなことに人的被害は一切発生していないことが確認されました。
しかし、珠洲市のご実家に帰省中で避難所での生活を余儀なくされた方や、ご自宅が損壊してしまった方が複数名いらっしゃいました。また、震度5強を観測したパソナ・金沢支店も、天井のパネルがはがれるなどの被害を受けました。
翌2日には、北陸地方の社員が集まり支援活動を開始。ここでは、主な取り組みを時系列でご紹介します。

◆1月2日:スタッフの方々に備蓄水を配布

パソナ・金沢およびパソナ・新潟では、まず、大きな被害を受けた地域や断水が発生している地域にお住まいのスタッフの安否確認が行われました。
その過程で皆様の状況を確認したところ、パソナ・金沢のスタッフのうち12名が、被災後に断水しているエリアに滞在していることが判明。皆様に支店で備蓄している飲料水が必要かどうかを確認し、必要な方々に対しては、1月2日中にパソナ・金沢の社員が営業用の車で水をお届けしました。

一部の地域ではご自宅近辺の道路が隆起しており、配送を断念せざるを得ませんでしたが、お届けできたスタッフの方からは、社員の素早い対応と心遣いに対して感謝の言葉を頂戴しました。


パソナ・金沢 中嶋支店長

震災発生時は、関西地方の実家に帰省していました。スタッフの方々の安否確認や支援のために、一刻も早く現地に入る必要があると感じ、元日の深夜に実家を発ち、2日未明には金沢に戻ることができました。

災害支援においては、何よりも初動が肝心だと思っています。この状況下で自らに果たせる役割があり、そして動ける状況にありましたので、 “とにかく動かないと!”という強い気持ちに駆られていました。

◆1月5日:「サンキューファンド」による緊急支援募金活動を開始

▲新年プログレスミーティング(淡路島・波乗亭)での募金活動の様子

1月5日より、パソナグループ各社で新年の通常営業がスタート。
パソナグループが1992年に開始した、社会貢献福祉活動のための基金「サンキューファンド」を通じて、その日から、全国各地での社員・クライアント・スタッフ向けイベントなどにおける募金活動が始まりました。
今後も様々なイベントで継続的な募金活動が予定されています。

◆1月5日:地域の方に備蓄品の提供を開始/全国から物資支援の送付を実施

現地にお届けしている物資には、備蓄水、ホッカイロ、肌着、寝袋、簡易トイレ、手指用アルコール消毒などがあります。さらに、パソナハートフルの社員が心をこめて一つひとつ手作りしている焼き菓子もお届けしました。

また、パソナグループが年4回実施する「フードドライブ活動」で食糧を寄付している「認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン」が被災地支援に入られており、「被災地では氷点下まで冷え込むことがある一方で、避難所では防寒具が不足している状況だ」との情報をお聞きしました。

そこで、全国の社員・スタッフの皆様に、毛布や防寒着(コート、セーター、マフラー、ニット帽)の寄付をご依頼。行政の指示により民間企業からの直接の支援は制限されていた状況でしたが、グッドネーバーズ・ジャパンを通じて、被災地で本当に必要とされている物資を早急に届けることが実現しました。
グッドネーバーズ・ジャパンの方からは、「被災地のニーズを理解し、必要なものだけを寄付いただけることは大変ありがたいです」とコメントを頂きました。

防寒具や毛布の寄付に早急にご協力くださった社員・スタッフの皆様、誠にありがとうございました。皆さんの温かい支援が、被災地の方々に安心と温もりを提供しています。


▲PASONA SQUARE(東京・青山)で集まった防寒具


▲パソナグループの支援物資を被災地に届けるNPOスタッフの皆様

◆1月11日:新潟市西区災害ボランティア活動実施

新潟市のなかでも特に被害の大きかった西区において、パソナ・新潟の社員が液状化被害を受けた地域の復旧支援活動に参加。その活動はメディアでも取り上げられ、テレビを通じて多くの方に届けられました。


パソナ・新潟 長谷川支店長

玄関が泥で埋もれてしまった老夫婦のご自宅を訪れ、男性6名で半日かけて泥を掻き出す作業を行いました。はじめは途方に暮れていたおばあさんも、作業が終わったときには「本当に助かりました」と泣きそうな顔で喜んでくださいました。寒い中での肉体作業は非常に大変でしたが、参加して良かったと心から感じました。

◆1月12日:社員から有志を募るボランティアバンクへの登録を配信

迅速にボランティア活動を開始できるよう、有志社員を募集する「ボランティアバンク」を社内に設立しました。

今回の震災は他の多くの事例と異なり、被災地域の地理的特性上、現時点では大規模なボランティアの受け入れが難しい状況です。そこで、社員が「ボランティアバンク」に登録することで、迅速にボランティアに対応できる仕組みを創りました。

■現地からのメッセージ

実際に被災地を目の当たりにし、一番近くで支援に取り組んできた中嶋支店長、長谷川支店長から、社員・スタッフの皆様にメッセージをいただきました。


パソナ・金沢 中嶋支店長

1日でも早い復興に向けて皆様の力を結集し、パソナグループが持つ力を最大限に発揮することが私たちのミッションだと思っています。
日々、被災地支援を行っていて感じるのは、「支援できる立場にいられること」がいかに幸せであるかということです。いつか逆の状況に立たなければならないかもしれない中で、互いに支え合い、助け合うことの尊さを痛感しています。「共助」の精神を胸に刻み、これからも被災地への支援を続けてまいります。


パソナ・新潟 長谷川支店長

災害に直面した時のパソナグループの迅速かつ力強い対応に感動し、まさに「社会の問題点を解決する」会社であると実感しました。全国から寄せられる温かい支援に心から感謝しております。
北信越ブロックの社会貢献委員のエリアリーダーとして、これからも様々な活動に積極的に取り組んでまいります。「こういった支援ができるのではないか?」というアイデアがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。ご連絡お待ちしております。

■被災者の受け入れ

◆丹後王国ブルワリー
京都府京丹後市で地方創生事業を手掛ける丹後王国ブルワリー。北陸地方の隣県の企業として、いち早く被災者支援を始めました。運営する「ホテル丹後王国」のツインルーム4部屋を、避難された被災者の方々に半年間無償で提供。さらに希望に応じて、運営するお土産屋「丹後匠庵」や「京丹後市食品加工支援センター」での就労機会も提供します。


丹後王国ブルワリー 中川正樹社長

被災者の方に、”第二のふるさと”と感じていただけるような心安らぐ環境を提供し、復興への一歩を踏み出していただけるよう、丹後王国ブルワリーとしてできることをしていけたらと思います。

■買って応援!能登半島地震 応援フェアを実施します!

◆能登半島地震 応援フェア ~石川物産展~
能登半島地震を受け、能登はもとより、金沢以南の各市町においても、飲食店や観光に携わる事業者、県産品の製造・販売を行う事業者の売り上げが大幅に減少するなど深刻な影響を受けています。石川県ではこれを受けて、飲食店や販売店において応援消費の機運を高めるプロジェクトを実施。

この度パソナグループでは、本プロジェクトに賛同し3月1日(金)~3日(日)に、PASONA SQUARE前の「Annex Aoyama」にて『能登半島地震 応援フェア ~石川物産展~』を開催いたします。
北陸の特産品を取り揃えて開催する予定ですので、ぜひお越しください!

詳細はこちら↓
https://www.pasonagroup.co.jp/news/index112.html?itemid=5011&dispmid=798