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環境だより「SONAERU」

淡路島の飲食・観光施設にて『再生可能エネルギー由来電力100%使用』を今春実現へ!

パソナグループは今月、兵庫県淡路島で運営する飲食・観光施設において、今春を目途に使用する電力の全てを再生可能エネルギー由来の電力に転換することを発表しました。電力切り替えにより「どれくらいのCO2を削減できるのか?」「なぜ今なのか?」など、『再エネ由来電力100%使用』の背景についてご紹介します!

■再生可能エネルギー由来の電力とは?

再生可能エネルギー(再エネ)由来の電力とは、石油や石炭、天然ガスといった有限な資源である化石エネルギーと違い、太陽光や風力といった自然エネルギーにより発電された電力のことです。「枯渇しない」「CO2を排出しない」という特徴を持っており、環境にやさしいエネルギーとして世界的に普及が加速しています。

■切り替えの対象はどの施設?どのくらいCO2を削減できるの?

『再エネ100%由来電力使用』の対象は、パソナグループが運営する淡路島内の19の飲食・観光施設です。
再エネ由来の電力は、電力会社が提供する法人プランにて購入。今回の対象施設においては、年間で約2,000トンのCO2削減に繋がると試算されています。


「再エネ100%使用」転換済の施設
のじまスコーラ、オーシャンテラス、ミエレ ザ ガーデン、ミエレ ザ ダイナー
HELLO KITTY SMILE、HELLO KITTY SHOW BOX、HELLO KITTY APPLE HOUSE
クラフトサーカス、Aubergeフレンチの森、禅坊 靖寧、はじまりの島 海神人の食卓

▲左から HELLO KITTY SHOW BOX、オーシャンテラス、オーベルジュ フレンチの森

2024年5月末までに転換予定の施設
ミエレ、青海波、淡路シェフガーデン By PASONA、Ladybird Road、ニジゲンノモリ
GRAND CHARIOT北斗七星135°、モリノテラス、陽・燦燦

▲左から 淡路シェフガーデン By PASONA、GRAND CHARIOT北斗七星135°、陽・燦燦

■導入の背景は?

パソナグループでは2005年に環境委員会を設置し、継続的に環境活動を実施してきました。2023年に体制を刷新し、「環境経営戦略会議」「環境マネジメント推進委員会」のもとグループ全社でCO2排出量の削減に向けて様々な取り組みを行っています。
また、コンポストの活動を含めた地域における資源循環の実現や、Awaji Nature Lab & Resort(農家レストラン)での「自然と暮らし研究所」の立ち上げをはじめとしたサステナブルな社会づくりを目指した各種事業・取り組みなど、淡路島においても積極的に環境経営に取り組んできました。

▲「陽・燦燦」でのコンポスト体験の様子

これまでも淡路島内の各施設における再エネ使用を検討し、順次転換を進めてきましたが、新電力各社がコロナ禍の影響を受けて新規受け入れをストップしていたこともあり、全施設での導入に至っていなかった背景があります。
上記の通り、昨年、環境経営の体制を刷新したことを受けて、改めて淡路島の環境経営の見直しを行い、今期中(今年5月末まで)の切り替えを行う運びとなりました。

■淡路島での環境の取り組みについて

環境経営に向けたインフラ整備などに携わるパソナグループ アドミ本部 関谷英武副本部長と、淡路島の飲食・観光施設の管理を担当しているパソナグループ 事業開発部 地方創生グループ 近藤靖文グループ長(お二人とも「環境マネジメント推進委員会」に所属)にお話を伺いました!

左:関谷副本部長 右:近藤グループ長

これまで、再エネ由来の電力は料金の高い、供給量が不安定、などの懸念点がありました。しかし最近では、再エネの普及に伴い電力供給会社のプランの選択肢が広がり、電力を再エネ由来に切り替えても3%ほどしかコストが上がらず、従来の電力とほぼ変わらずに導入することが可能になりました。

実は淡路島の各施設では、再エネ由来の電力への切り替え以外にも、様々な環境への取り組みを行っています。
例えば、「のじまスコーラ」では太陽光発電システムを試験的に導入しているほか、一部施設では窓ガラス遮熱コートの導入を進めています。窓に直接コーティングするだけで直遮熱を8~15℃カットし、25~30%の節電が期待できるだけでなく、大規模な工事を要さないため低コストで導入可能なものです。冬は暖房熱エネルギーの流出を抑え、室内の保温効果を高めることもできます。

また、淡路島で使用しているガソリン車 約70台の、プラグインハイブリッド車(PHEV※)への切り替えを行っています。実はPHEVは、バッテリーに蓄えた電力を家庭用電力として使うこともできるのです。そのため、環境へ配慮を行いながら、災害時の非常用電源としても活用できる車であり、PHEVへの切り替えは、社員の皆さんにも、地域にも、地球にも優しい取り組みとなっています。

これからも、こうした淡路島での環境の取り組みを社内外へ積極的に発信し、グループ全体でさらに取り組みを進めてまいります!

※プラグインハイブリッド車(PHEV):ガソリンエンジンと電気モーターを搭載し、充電可能なバッテリーを持つハイブリッド車で、電気だけで走れる距離を大幅に長くしたエコカー。

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今回の「SONAERU」では、淡路島の飲食・観光施設の再エネ100%由来の電力への切り替えをはじめとする、環境分野の取り組みについてご紹介しました。
各家庭でも再エネ由来の電力を導入することは可能です!ご興味がある方は、是非検討してみてください♪