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環境だより「SONAERU」

10月から新体制がスタート!「環境経営」を推進する新組織をご紹介します!

パソナグループの環境経営を推進する組織が10月から新体制となりました。持続可能な社会の実現に向けて、さらにパワーアップした新体制の目的や役割についてご紹介します!

新体制の内容は?

10月からの新体制では、パソナグループの環境経営に関する方針・戦略および目標を策定する【環境経営戦略会議】と、環境経営戦略会議での決定事項をアクションに移す【環境マネジメント推進委員会】の2つの会議体で環境の取り組みを推進する体制となりました。

環境マネジメント推進委員会は、①CO2可視化・削減、②働く環境整備、③環境保全活動の3つのチームで構成されており、各チームでより具体的な行動を進めていきます。

「環境経営戦略会議」岡田智一執行役員へお話を伺いました!

Q.これまでのパソナグループの環境分野の取り組みについて、組織の変遷・歴史を教えていただけますでしょうか?

岡田役員:
パソナグループでは、政府主導の「チーム・マイナス6%」プロジェクトが開始された2005年、エコドライブ活動や植樹活動などの環境活動を推進していく【環境委員会】が設立されました。当時はまだ、CO2排出量の可視化や情報開示などが社会的に求められてはいなかったものの、「良き企業市民」として地球環境保全に向けた活動を積極的に行ってきました。

その後、地球温暖化など地球レベルでの環境問題に注目が集まり、社会全体で環境意識が高まるにつれて、企業は環境に配慮した経営が求められるようになりました。2020年には菅政権(当時)により「2050年カーボンニュートラル宣言」が発表され、上場企業に環境関連の情報開示が求められるなどの社会の要請を受けて、パソナグループでは2021年に【環境マネジメント推進会議】を設立。CO2排出量の可視化や環境の取り組みに関する情報開示に向けて、パソナグループの現状や課題を可視化することを目的に活動してきました。

環境マネジメント推進会議において、CO2の可視化や開示に向けた議論が進んでいく中で、既存事業における「結果」としての数字を見ていくだけでなく、カーボンニュートラル達成に向けた「方針」やパソナグループとしての「環境経営の未来」を描く場が必要になりました。
そこで今年の夏、新たにパソナグループの環境分野の取り組みを経営戦略の視点で捉えて大きな方針を決めていく組織として【環境経営戦略会議】が設立されました。

そして今年の10月には、これまでパソナグループの環境活動を推進してきた【環境委員会】と、現状や課題の可視化を行ってきた【環境マネジメント推進会議】の両方の機能を併せ持つ【環境マネジメント推進委員会】が設立。会社としての大きな方針に基づいて中長期的な施策が実行される新たな体制としてスタートしました。

▲パソナグループ 経営企画本部 経営企画部 岡田智一執行役員

Q.社会の情勢に合わせて組織が変化してきたのですね。環境経営戦略会議のメンバーとして、グループの皆さんにどういったことを伝えていきたいですか?

岡田役員:
企業が市場から求められているのは“カーボンニュートラルの達成”など大きな規模の話ですが、そうした目標達成のためにはグループ役職員一人ひとりの日々の意識や行動の積み重ねが大切だと思っています。そのため、グループの皆さんに“一企業人として何ができるか”、ということを発信していきたいと思っています。また、皆さんの環境に関するアイディアや考えを集約できる仕組みを作ったり、パソナグループ内で既に環境関連の事業や取り組みを展開している会社の情報共有なども、積極的に行っていきたいと考えています。

▲環境経営戦略会議の様子

Q.環境経営戦略会議の今後の動きを教えてください。

岡田役員:
環境経営戦略会議では10月、「環境宣言」に基づいたより具体的な基本方針を策定しました。今後はこの方針のもと、社内向けの発信だけでなく、企業としてのCO2削減の目標や、それに対してどう行動していくかを、全てのステークホルダーに開示するべく動いていきたいと考えています。

また、昨年度は(株)パソナグループと(株)パソナの2社を対象に、Scope1・2(※)の算定を実施しましたが、今年度は淡路島での地方創生事業なども含めて対象となる会社を拡大し、さらにScope3の算定も実施してまいります。

※Scope1・2・3とは…モノが作られ廃棄されるまでのサプライチェーンにおける温室効果ガスの排出量の捉え方の分類
・Scope1:燃料の燃焼や、製品の製造などを通じて企業・組織が「直接排出」する温室効果ガス
・Scope2:他社から供給された電気・熱・蒸気を使うことで、間接的に排出される温室効果ガス
・Scope3:原材料調達・製造・物流・販売・廃棄などサプライチェーン全体で発生する温室効果ガス
(経済産業省 資源エネルギー庁HP参照)

環境マネジメント推進委員会の役割・ミッションとは?

環境経営戦略会議で決定された事を受けて実際にアクションを遂行するのが、新たに発足した【環境マネジメント推進委員会】です。今回は、①CO2可視化・削減、②働く環境整備、③環境保全活動の3つのチーム毎に、その役割やミッションをご紹介します!

CO2可視化・削減

チームリーダー:パソナHRソリューション 石田正則会長

【役割・ミッション】
我々のチームは、環境改善活動における様々な取組みを可視化し、ステークホルダーの方々に対して現状と対応結果を共有することです。そうした取り組みを通じて、地球環境の保全・改善の推進の力となるよう進めています。主には以下の取組みを推進していきます。
① グループ全体のCO2の排出量の把握、可視化、削減目標の作成
② 事業施設や営業車、オフィス等の事業活動において、環境負荷を下げる取組みの推進
③ 環境に関する取り組みをPDCAで運用し、改善に向けた活動を監査する仕組みの構築
④ 世の中の企業の脱炭素化を支援する環境事業を各事業会社で推進

【社員の皆さんに向けたメッセージ】
環境問題はテーマが大きくパソナグループ全体として推進していくべきものではあるものの、皆さんご存知のとおり、地球温暖化を始める環境課題は人類の活動に起因しており、企業だけの動きによって解決できるものではありません。それぞれの事業における環境負荷の低減の活動だけでなく、地域社会や各家庭での取り組みの積み重ねが、解決への一歩につながります。私たちもソーシャルアクティビストとして、周りを巻き込み、環境保全に向けた活動を進めてまいりましょう。

働く環境整備

チームリーダー:パソナ 太田実 専務執行役員

【役割・ミッション】
チームの役割は大きく分けて「環境教育」と「防災」の2つとなっており、「社員の働く環境整備」というパソナグループならではの視点で活動を進めています。全役職員に対し、環境への意識定着と行動推進を促すため、Ecoテストによる知識強化や環境セミナーを実施することで意識醸成を図っていきます。また、防災訓練の継続実施と改善、防災マニュアルの更新など、防災対策の高度化も目指し、「自助・共助」の力をつけることで、レジリエンスの高い組織体制を構築してまいります。

【社員の皆さんに向けたメッセージ】
環境や防災への取り組みの主語は「自分」だと思います。今起こっている地球環境の変化に対し、自分には何ができるか。必ずやってくると言われている災害に対し、自分はどうするのか。パソナグループの社員として、一人ひとりがとるべき行動があることを、私たちは社内外に対して伝え続けていきます。

環境保全活動

チームリーダー:パソナ 松永早苗 常務執行役員

【役割・ミッション】
私たちの役割は、「環境保全活動」の方針策定・企画、および「環境広報」です。
1人ひとりが環境保全への意識を高め、全役職員やエキスパートスタッフ、その家族に共感の環を広げ、全員参加の活動へ発展させたいと考えています。そのためにも、参加型、支援型、家庭でのエコアクションなど、個々の状況に合わせて参加方法を選択できるような活動を展開し、社会貢献委員会のエリアリーダーとも連携して全国共通の活動を企画実施していきます。2023年度は、パソナグループ全役職員の環境保全アクション100%達成を目指しています。
また、パソナグループの環境方針や、日々のこうした環境保全活動の取り組みを、社内外に発信していく役割も重要です。この記事のように社内報「働楽人」内で「環境だよりSONAERU」を毎月発行しているほか、コーポレートサイトにも記事を掲載し、多様なステークホルダーの方々への情報発信を行っています。

【社員の皆さんに向けたメッセージ】
カーボンニュートラルの達成に向けて多くの企業が方針を定めて活動を推進しています。しかしながら、社員一人ひとりが「自分事」と捉えて活動に参加している企業はまだまだ少ない状況です。
「山と海くらぶ」の活動をはじめとした環境保全活動により、パソナグループの皆さんの環境への関心は年々高まっていると感じます。2021年度の活動への参加者は国内外60拠点・1,230名、2022年度は国内外66拠点・1,500名と、年々増加しています!
全役職員のアクション100%に向け、私達からもたくさんの情報を発信していきますが、是非、皆さんからも沢山のアイディアをいただきたいです。持続可能な社会の実現に向けて、大切な仲間や家族の未来を守るのは、小さな気づき、意識、行動から始まると信じています。