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環境だより「SONAERU」

「自分にも何かできることがしたい」その気持ちを形にしてみませんか?

故郷の自然、旅先で見た景色―。美しい自然に、心を動かされたことはありませんか?

△淡路島の自然

パソナグループ 環境委員会の「山と海くらぶ」では、美しい自然をこれからも守っていくために、植樹活動やビーチクリーンなどの環境保全活動に年間を通じて取り組んでいます。自ら足を運び、実際に自然と触れ合いながら環境について学んでいく―。そのような「山と海くらぶ」の活動には、どのような気づき、そして想いがあるのでしょうか。

今回は、環境委員会の松永早苗さん(パソナ 常務執行役員 営業統括本部 エキスパート・BPO事業本部 パブリック本部長)にお話を伺いました!

もっとポジティブに、楽しみながら環境に触れたい

―「山と海くらぶ」とは、どのような活動を行っているのでしょうか?

パソナグループは、持続可能な社会の実現を目指し、将来を担う次の世代に健全で美しい地球環境を残すことを目的に、環境委員会を中心とした様々な環境保全活動を行っています。 その取り組みの一環として、2021年に「山と海くらぶ」が発足しました。

山と海くらぶでは、主に森林保全活動や花壇活動、海岸清掃、ブルーカーボン等の「山と海」をテーマに、社員のみならずエキスパートスタッフや社員のご家族の皆さんにもご参加いただきながら、地域の方々と共に活動しています。

△植樹活動やしいたけ原木栽培

 

△東京・南青山「PASONA SQUARE」17階テラスにて実施している、コンポスト周知活動

△「打ち水アクション@PASONA SQUARE」を今月18日に実施!
開始前は手元の温度計で約 40°Cというとても暑い日でしたが、打ち水をしたことでなんと約 32°Cにまで気温が下がりました!

―「山と海くらぶ」が発足した背景を教えてください

「山と海くらぶ」発足前から、環境保全活動に興味があるメンバーで植樹活動やビーチクリーンに参加していました。もちろん体系的に環境知識を身に付けることも大切ですが、山や海へ実際に足を運んで参加した活動後の達成感や爽快感は、会議室で環境について話し合ったり、机に向かって知識を身に付けている時には感じられないものでした。

「何かを我慢しなければいけない」という感覚ではなく、もっとポジティブに、楽しみながら環境について学ぶ機会を作りたい。そのような活動の中で、地域とのコミュニケーション機会も創出していきたい。そのような想いから、これまでの活動を誰もが気軽に参加できる継続したクラブ活動とするべく、「山と海くらぶ」を発足しました。

―活動をするうえで大切にしていることは何ですか?

取り組みに対して、明確な目的や想いを持っている活動団体と協働するようにしています。これまで継続し参加している高尾山の植樹活動も、「約50年間放置されていた荒山を再生したい」という団体の熱い想いに共感し参加を始めました。同じ目的や想いがあるからこそ達成感を感じますし、参加者同士の深いコミュニケーションも生まれていくのだと思います。

また活動に参加する中で、支援団体だけでは解決しきれない課題も目の当たりにしています。現在山や海を守っている方々は主にお仕事を引退された地元の方々が多く、高齢化が進んでいます。そうした現状や課題をもっと私たちが発信していくことで、活動の意義への共感の輪を広げていきたいです。

「NPO緑の環・協議会」様から、嬉しいお言葉をいただきました!

実は先日、皆さま(注:パソナグループ「山と海くらぶ」)が参加をしてくださった「千葉しいたけ原木栽培」等の活動日に、千葉市環境局の査察がございました。いつもよりボランティアの人数が多く賑やかな様子に、市の職員の方から「パソナの方々が生き生きと活動されているのが、印象的でした」とお言葉をいただきました。

後日、千葉市環境局と話し合いを行い、谷津田保全に向けて千葉市が活動の支援をしてくれる方向で話がまとまり、現在申請が進んでおります。これもパソナグループの皆さまが参加してくださった影響が大きいと思います。

CSR活動が企業ブランディングにも繋がっていく

―そうした地域団体と連携した活動には、どのような方が参加しているのでしょうか

企業や団体関係者だけではなく、学校の先生や高校生など、本当に様々な方が参加されていて、活動に参加する度に参加層の幅広さに驚かされます。

ある学生の方は、自主的にインターネットを通じて活動情報をキャッチアップし参加したそうです。私たちが思っている以上に、若者への環境保全活動に対する関心は高まっているのだと感じました。そのような方々の想いや活動のお話を聞くことも新鮮で刺激を受けますし、世代を超えて環境保全活動の取り組みが広がっていくことは、本当に素晴らしいなと思います。

また、毎年香川県高松市で行っている、「サンポート高松トライアスロン大会」の後に会場付近で実施される環境保全活動では、高校生による環境に関する講義が行われています。昨年度も非常にレベルの高い内容でしたが、高校生の目線から解説してくださるのでとてもわかりやすく、次世代の可能性を体感しました。

そのような次世代の力に頼もしさや期待の気持ちもありますし、私たち現役世代ももっともっとできることをやらなくては!という気持ちも生まれますね。

△昨年度の活動の様子

―活動を通じて、どのような相乗効果が生まれていますか?

以前、一緒に植樹活動を行った企業の方に、後日偶然にもパソナの担当者が営業活動をしていたそうで、その際に「パソナさんもこの植樹活動に活動していますよね」というお言葉をいただいたそうです。植樹活動が良好な関係性を築くきっかけとなり、実際に受注に繋がったとのことでした。今の時代、世の中から真に信頼していただく企業になるためは、このようなCSR活動が非常に重要なのだと改めて感じました。

パソナグループは、年間を通じた環境保全活動や社員・エキスパートスタッフへの環境教育をはじめ、このような環境保全活動、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に沿った気候関連情報を開示等、幅広く環境保全に取り組んでいます。これらの様々な環境保全への取り組みは、IR上での情報開示だけではなく、Face to Faceで人と人との繋がりを通じた企業ブランドの発信も非常に大切なことだと思います。

私たちにできることを、一人ひとりが体感していくこと

―活動を通じて、どのような学びがありますか?

植樹するにも、どのような種類の植物をどこに植えるのが良いか、一からみんなで意見を出し合い、話し合って活動しています。「この環境にはこの植物の相性が良い」「この植物にはこんな特徴がある」等、環境に関する知識を得ようという意識が、活動を重ねていくうちに芽生えていました。いつの間にか、みんなの目線がそうなっているんです!(笑)

このように活動を通じていつの間にか環境について学んでいる流れが、とても自然で素敵なことだなと思いますし、本来あるべき姿だなと思います。人間の存在が自然に大きな影響を与えているからこそ、自然が存続していくためには正しく人間の手を加えていく必要があります。

環境保全活動を大きなことだと捉えすぎず、「環境について少し興味がある」「何か自分にできることを探している」等、少しの興味からでも、まずは足を運んでみていただけたらと思います。その小さな一歩が、いつの間にか大きな環境保全活動の輪に繋がっています。

【参加者の声】GREEN WAVE植樹祭に参加!地球規模のビッグウェーブの一部に!

ビーウィズ Omnia LINK事業本部 マーケティング企画部 Omnia LINKマーケティング 織川昭奈ユニットマネージャー(一番左)

「オフィス周辺の美化活動やビーチクリーンなど、街や海での環境保全活動は参加したことはあるけど、山での活動にはまだ参加したことがないな…」とふと思い、山と海くらぶの「GREEN WAVE植樹祭」に、初めて参加してみました!

実際に作業をしてみると、土は固く、穴を掘ったり水を運んだり、時には斜面での作業もあり…。かなりハードな作業ではありましたが、苦労した分だけ、小さな苗木が可愛く感じ、「大きく育ってね」と愛着が湧きました。

また、今回のイベントは活動名にもあるように、世界的な活動である「GREEN WAVE」への参加でもありました。「GREEN WAVE」は、国際生物多様性の日(5月22日)の午前10時に、世界中で木を植えることで、葉の緑が地球上を東から西へ広がっていく様子が波のように見えることから、そう呼ばれているそうです。今回、私自身もその波の一部になれたことにとても感動しましたし、“何事も参加してみないと得られない学びや経験、感動がある”と改めて実感した1日でした!

―グリーンファンドを募られたと伺いました

「GREEN WAVE植樹祭」では、パソナグループが苗木の一部を寄贈し、山と海くらぶで植樹をしたのですが、苗木を購入するために社員の皆さんから「グリーンファンド」として募金活動をしました。関心はあるけれど植樹には参加できないという方にも、募金という形で植樹活動に参加いただいています。

―活動を通じて実現したいことを教えてください

環境保全活動は、私たちの未来のために取り組まなければいけないことではありますが、「やらなければならない」と思って取り組むのか、豊かな生活を送るために自らが自然とどう関わっていくのか―。意識の持ち方によって、これからの未来は大きく変わってくると思います。

私たちが「山と海くらぶ」を創った原点にも戻りますが、“やらされて”環境保全活動に取り組むのではなく、ポジティブに楽しい活動として、自分たちの生活を豊かにするためのちょっとしたアクションとして、環境保全活動と関わっていくこと。その意識から生まれる行動が大きなうねりとなって、多くの人を巻き込み、そして大きな形になっていきます。

まだまだ手を付けられていない荒れた山や、枯れていく一方の森などもあり、私たちにできることはたくさんあると思っています。一つひとつの活動は本当に小さいものですが、パソナファミリーをはじめ様々な団体の方々と取り組むことで、本当に大きな活動になっています。私たち一人ひとりにできることを、一人ひとりが体感していくことが大切です。

みなさんの住む町、故郷などで保全活動が必要なところはありませんか?「近くにこんな活動があります」「故郷にこんな環境問題があります」等、情報提供だけでも大きな環境保全活動への参加です。あなたの守りたい自然や街を、是非コメントやお問い合わせから教えてください。感謝の気持ちを込めて、お待ちしております。




今後の活動予定

🌊9月3日(日)13:00~15:10「瀬戸内スポGOMI大会 inサンポート高松」
香川県高松市にて9月3日に開催される「サンポート高松トライアスロン~瀬戸内国際体育祭~」と同日に、『瀬戸内スポGOMI大会 inサンポート高松』を開催します!
また、香川県在住の高校生・中学生で結成されるNPO法人 香川活性化生徒の会「香活(かっかつ)」による、海ゴミ・環境問題をテーマとする小学生への授業も実施します。

▽詳細はこちら
https://www.pasonagroup.co.jp/news/index112.html?itemid=4801&dispmid=798

🌳10月15日(日)「高尾山植樹活動」
パソナグループでは2020年から参加してきた本活動ですが、今年10月15日(日)をもって、高尾小仏植樹活動が終了となります。活動が終わることは、森の再生を行うことができたということなのでとても嬉しいことですね。

▽山と海くらぶや活動に関するお問い合わせ等はこちらから
環境委員会「山と海くらぶ」
environment@pasonagroup.co.jp

皆様のご参加を心よりお待ちしております♪