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INITIATIVE「自分のキャリアは自分で創る」WEBマガジン

ひと 2016.06.15 「道の駅くめなん」 中山間地域で地元と共に地域活性・雇用創出に取り組む

文:INITIATIVE(イニシアチブ)編集部

パソナ岡山は4月29日、岡山県久米南町に地域の活性化を担う情報発信・コミュニティ拠点道の駅くめなん」をリニューアルオープンしました。パソナグループが運営する道の駅は、京都府京丹後市の「丹後王国『食のみやこ』」に続き2カ所目。地域活性化事業を通じて、新たな雇用創出に挑戦しています。
「道の駅くめなん」はオープン初日から大勢のお客様で賑わいを見せ、地元の方々と共に、地域活性化に取り組んでいます。今回は、そんな「道の駅くめなん」の立ち上げ責任者である、道の駅くめなん事業部 部長の隈河紀郎さんをご紹介します。



●パソナ岡山 道の駅くめなん事業部長 隈河 紀郎(くまがわ のりお)
1988年、テンポラリーセンター(現・パソナ)に入社。名古屋支社での営業担当、営業戦略部でデザイナーズコレチオーネのプロモーション担当などを経験。外資系企業を経て、1999年にパソナ岡山に入社。派遣営業部、エリア営業統括部等を経て、2016年4月から現職。


――久米南町の事業に携わるようになったきっかけを教えてください

久米南町は岡山市と津山市のほぼ中間に位置しており、農林水産省の「日本の棚田百選」にも選ばれた美しい棚田が有名です。

その中でも上籾(かみもみ)地区の棚田は以前からとても好きだったのですが、今回、会社で当事業に取り組むことになり、大好きな久米南町での仕事に携われることに運命を感じ、活動を開始しました。
当初は担当者が私ひとりだったので、プロジェクトを進めるにあたっては苦労しましたが、社内外の多くの方々にご協力・ご支援をいただき、オープンにこぎつけました。


▲棚田が美しい久米南町


――お客様の反応はいかがですか?

オープン後すぐにゴールデンウィークに突入し、多くの方で賑わいました。県外からのお客様も3割ほどいらっしゃり、リニューアル前の様子を知っている方は「変わりましたね!」とびっくりされていました。
また、パソナグループが取り組む地方創生事業のひとつとして、新聞やテレビなど多くのメディアに紹介されました。


▲岡山市と津山市を結ぶ国道53号線沿いにある「道の駅くめなん」


パソナ岡山がきちんとした会社組織として道の駅の運営に携わり、ITを導入するなどして新しい仕組みを作っていく様子を見て、久米南町の住民の方々や町役場、さらに地元の商工会や農協の方々からは、「新しい風を吹き込んでほしい」「既存の商業施設との相乗効果を出せたら」「人口減への歯止めになれば」など、たくさんのご期待の声をいただいています。

私たちとしても、このような期待に応えられるよう、サービスを改善し、地元特産品を使った新しい商品やレストランメニューの開発に力を入れていきます。そして、久米南町の経済活性化の原動力となり、雇用の創出につなげられたら嬉しいですね。


▲オープニング式典には町長をはじめ、関係機関の方が勢揃い。パソナ岡山の炭田社長が「多くの方に愛される道の駅にしたい」と挨拶


――地域活性事業のやりがいについて聞かせてください

何と言っても、活動を通じて地域の方々が活き活きとしてくることですね。

「道の駅くめなん」のリニューアルに向けて、上籾の木を使って敷地内に鳥居を作ってもらったのですが、もう70歳を超えている大工さんたちが「よっしゃ!やったるわ!」と一肌脱いでくれました。また、施設の竹垣を地元の方と一緒に作るなど、共に活動する中で地域に活気が出てくるのを感じました。

地域活性を進めていくためには、その地域に活かせる資源がないかを調査し、住民の皆様と対話をしながら計画を立てて実行していきますが、そのためにも、ますは自分がその地域のモノ・人に興味を持つことが大切です。

「これ何ですか?」「どうやって作るんですか?」「誰が作ってるんですか?」「どういう人が購入されているんですか?」などと、聞いて回ります。そして、地域の人と一緒に生活をして、垣根を作らないコミュニケーションをすることで、協力してくれる方が増えていき、我々の取り組みに対しても様々なアドバイスをいただくことができます。

最近では商工会の方から「地元商品をもっと増やしたい」と相談を受け、我々としてできることはないかと検討を開始しました。こうした地域機関との連携が動き始めているのが嬉しいですね。


▲アンテナショップでは地域特産品を販売。今後更なる商品開発も行っていきます


――最後に、今後の意気込みを聞かせてください

現在は、久米南町の地域活性事業全体の基礎を作る時期だと考えており、久米南町の町役場や関係機関との連携強化、スタッフの人材育成を行っています。今後は国土交通省や岡山県とも関係を強化し、中山間地域の地方創生モデルとなるよう展開してまいります!

また「道の駅くめなん」としては、地域の名産品を使った新商品開発や、地域の方も参加できるイベントの実施などを行ってまいります。

ぜひ、中国地方にお越しの際は「道の駅くめなん」にお立ち寄りください!スタッフ一同お待ちしております!


▲河童伝説が残る久米南町。「道の駅くめなん」では子供たちに大人気の「カッパ大明神」(高さ7m)がお出迎えします

「道の駅くめなん」リニューアル概要

名称 道の駅くめなん
開設 2016年4月29日(金)
場所 岡山県久米郡久米南町下二ケ1367-1 
面積 敷地面積 7040.97㎡、延床面積1197.67㎡ 
駐車設備 普通車81台、大型車(バス)9台、障害者用4台
営業時間 【平日】レストラン 9:00-18:00、ショップ 9:00-18:00
【土日祝日とその前日】レストラン 11:00-19:00、ショップ 9:00-18:00
定休日 年末年始
機能
  • レストラン(建屋1階)
    岡山県下の食材を活かして時代に合わせたレシピを開発しているシェフ 湯浅薫男氏(元ホテルオークラ岡山 総料理長)の監修の下、新たに地元特産品の柚子や河童をテーマにしたメニューなど、良質な地元食材をふんだんに使ったメニューを開発
  • アンテナショップ(建屋1階)
    地域の特産品を中心に販売し、地元事業者のアンテナショップ機能を持たせる
  • 情報コーナー(建屋1階)
    久米南町を中心に近隣市町村のイベント情報や観光情報、交通情報を提供するほか、フリーWi-Fiのインターネット回線を設置した休憩スペースも設置
  • コミュニティスペース(建屋2階)
    地域住民の方の会合や団体観光客への食事提供、情報発信イベント・セミナーに利用可能な広間(2部屋・各40畳)と会議室(1部屋)を設置
  • カッパ大明神(屋外)
    道の駅のシンボルとして、町おこしキャラクターである河童の形をした、高さ7m・幅5mで、内部に入ることができるバルーン「カッパ大明神」を設置
URL http://www.town.kumenan.okayama.jp/shisetsu/michinoeki.html
お問合せ 道の駅くめなん TEL 086-728-3553

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