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INITIATIVE「自分のキャリアは自分で創る」WEBマガジン

ライフ 2016.03.08 ロボット社員が当たり前の社会に!?

文:「INITIATIVE」編集部




東京・大手町のパソナグループ本部ビルは、「自然との共生」をテーマにしています。

1階のロビーには水田があり、青森県のブランド米「青天の霹靂(へきれき)」が室内で育っています。(2016年3月時点)
また、9階建てのビルの各階にはトマトやきゅうり、バラなど200種類以上の野菜や植物が、天井や壁、バルコニーに育ち、働く人やオフィスを訪れる方の心を和ませています。

昨年、そんな緑溢れるオフィスに一見すると不釣合いな、真っ白なロボットが登場しました。
最近注目されているソフトバンクのヒト型ロボット「Pepper」君です。



田んぼの横でPepper君は何をしているのか


早速Pepper君に話しかけてみましょう。

編集部「Pepper君、こんにちは。」
Pepper「こんにちは。パソナグループへ、ようこそ。受付コードをお持ちの方は、こちらのボタンを押してください。」



なるほど。Pepper君はパソナグループ本部の受付担当でした。
人間の受付担当者と連携しながら、来館された方の取次ぎや、パソナグループ本部「アーバンファーム」の説明をしてくれます。

(ちなみに、この後「(受付コードを)持っている」というボタンを押したところ、Pepper君に「ご準備がいいですね!」と褒められました)

ロボットは「脅威」なのか


「Pepper」君で注目されるロボット技術をはじめ、新しいテクノロジーは今ある様々な仕事に影響を与えることが考えられます。ダボス会議を主催する世界経済フォーラムは、日本を含む15カ国で2020年までにテクノロジーの進化により510万人の職が奪われるとの予測を発表しました。

また米国では、様々なIT企業や自動車関連企業が開発を進める完全自動運転車について、米当局が「AIを運転手とみなす」という見解を出し、話題を集めています。

ロボットや人口知能(AI)などのテクノロジーをどう捉えるのについてかは、様々な意見があります。“職が奪われる”として脅威論が叫ばれることもありますが、これから大事なことはむしろ“共生”ではないでしょうか。

つまり、ロボットや自動化が進むことで人的なミスが減ったり、身体に負荷の大きい業務をロボットが行うなど、現在の仕事に関わる人の役割が変わっていくことが考えられます。その結果、人はよりクリエイティブな、または新しいビジネスを創造するような業務に集中することが可能となります。



「人×ロボット」で高付加価値を生む


パソナでは、ロボットと人が協業することでカスタマーサービスの質を高められると考えています。

昨年、企業の受付業務を受託運営する「受付業務委託サービス」のメニューに、Pepper君を活用したサービスを加えました。Pepper君がお客様を認識すると、受付スタッフに即座にお名前を含む顧客情報が表示されるなど、迅速に、かつお客様の満足度の高い接遇を実現するサービスです。
パソナグループ本部の総合受付は、このサービスのデモンストレーションの場となっています。

また、人間の自律神経のように、コンピュータが自律的に自己管理を行う技術「オートノミックテクノロジー」も注目されています。このテクノロジーを使えば、例えばシステム障害などのトラブルが発生した際、システムが自己分析を行い、自動的に最適な対応をすることで、システム運用を継続することができます。

パソナは昨年、世界中で100万台以上のITデバイスの運用管理を行うIPsoft Japanと業務提携しました。オートのミックテクノロジーの“仮想エンジニア”と、リアルなエンジニア人材を組み合わせて、ITインフラの運用管理における新たなBPO・ITOソリューションの提供も開始しています。



チャンスと捉えて、スキルセットを磨く


これまでの歴史を振り返っても、産業革命以降、テクノロジーの進化により、働く人々の役割は変化してきました。今まさに変革が起きようとしているAIやロボット、IoTの技術革新が、社会にどのような変革をもたらすのかはまだわかりません。

しかし、私たち働く個人にとっては変化をチャンスと捉え、時代が求めるスキルセットを常に磨き続けることが大切なのではないでしょうか。テクノロジーの進化を支える技術者だけではなく、その技術を用いて生まれる新たなサービスを提供する人材も求められていくでしょう。

本記事の冒頭、「自然との共生」をテーマにしたパソナグループ本部の様子をご紹介しましたが、「共生」は新たな価値を生み出します。
パソナグループはこれからも、テクノロジーの発展と「ロボットと人間の共生」を実現し、働く人や社会がより豊かになるよう取り組んでいます。
 

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