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コラム:Vol.11【子どもと楽しく料理をする4つのポイント】

春休み中に、お子様と料理をされる方もいらっしゃると思います。今号は、子どもが料理をする際に役立つ声がけについてお伝えします。
料理は楽しい反面、大人はハラハラしたり、イライラしてしまうこともあるかもしれません。ポイントをおさえると、大人の負担が軽減し、スムーズに進行できます。子どものやる気もアップします。4つのポイントを知って、楽しい親子の時間をお過ごしください!

どのような声がけをするといい?

料理は、手を切る、火傷をするなど危険と隣り合わせです。そのため、子どもが料理をするのを見ていると、大人はハラハラします。また、幼児は特に、集中力が続かなかったり、我慢が苦手なことがあるので、大人は振り回されてしまいます。
ですが、大人が子どもの性質を知って、うまく声がけすることで、負担を軽減することができます。無意識に行っている内容もあると思いますが、改めて認識することで効果的に使えます。料理以外の場面でも使える声がけなので、知っていると便利です!

声がけの4つのポイント

子どもが料理をする際は、4つのポイントを意識して声がけして下さい。

事前予告する

  1. 危険なことは、事前に伝えます。危険なことに意識を向けることで、怪我を防止するためです。
  2. (例)火をつける前に「フライパン熱くなるよ」と伝える
    生肉を触る前に「生のお肉を触ったら手を口に入れないよ」と伝える

  3. 作業中に、次の行動を伝えます。行動と行動の間に集中力がきれたり、興味が違うことに向かってしまうことがあるので、次の行動を事前に伝えることで、スムーズに進行します。
  4. (例)生肉をこねている最中に「終わったら手を洗おうね」と伝える

繰り返し伝える

危険なことや大切なことは、何度も繰り返し伝えます。子どもは伝えてもすぐ忘れてしまう、と考えましょう。日常生活でも、「だからさっき言ったでしょ!」と怒ってしまうことはありませんか?子どもはそういうものだと考えて、何度も伝えると良いでしょう。

(例)火をつける前に熱くなるよと伝え(事前予告)、作業中も何度も「熱いからフライパンに触らないようにね」と伝える

カウントを活用する

何回、何分など、数を数えることは色々な場面で有効です。子どものやる気や集中力をそこまで継続させるために、または、そこまで作業したら次の行動に移る、という気持ちの区切りをつけるために取り入れます。
勉強している際も、あと何問、何分やったら休憩!などと使えます。小さなお子様の場合、気まぐれに歩いてくれなくなることもありますが、「あと20歩頑張って!」と言うと歩いてくれることもあります。

(例)兄弟2人ともが、卵を溶く作業をやりたがってもめている時に、「一人20回ずつね」と言って交代する
海老の背わた取りに飽きた様子の時に、「あと5尾だけお願い!」と伝える

褒める

褒めることで、子どものやる気を引き出したり、自己肯定感を育みます。子どもがまた料理をしたいと思ってくれることは、上達につながります。褒める際は具体的に、名前をつけて、よかったところを伝えてあげましょう。
子どもの上達は早いので、手取り足取り教えていたはずが、あっという間に大人の手助けをしてくれるようになりますよ。

(例)「○○ちゃん、左手で鶏肉をしっかり抑えられたから上手に切れたね。」等

包丁について

子どもが料理をする際、特にご質問が多いのが包丁についてです。いつから使えるのか?子どもがどんなものを切れるのか?などの疑問をお持ちの方は、Vol.4「子どもの料理どこまでできる?〜包丁編〜」をぜひご覧くださいませ。年齢別に、挑戦できることをご説明しています。



初めは「子どもと料理するって大変だなぁ!」と感じることもあるかもしれません。しかし、大人も子どもも慣れると、料理を日常のひとコマのように取り入れられるようになります。2〜3回経験すると、「じゃあ10回ずつね!」などと子ども自身が提案してくれることもあり、だいぶ楽になったなぁ、と感じることができると思います。
1年度の節目である春休み、料理を通してお子様の成長を見てあげて下さい。

料理家・キッズ食育トレーナー : 玉田悦子さん

キッズ食育トレーナー。1981年生まれ、千葉県出身、3児の母。
食品メーカーにて開発及びマーケティングに携わった後、料理家として独立。
子どもに様々な食材と触れ合って欲しいという思いから食育活動を始め、2016年に3才~小学生を対象とした食育スクール「青空キッチン市川」を開講(現在月18レッスン開講中)。
その他、コラム執筆やセミナー、フォトスタイリストとしてレシピ開発及び料理撮影等を行っている。
モットーは「食卓を囲む全員にとって食事の時間がもっと楽しいものになりますように!」。食事を作る人も食べる人も幸せであるようなレシピの開発に尽力している。

『プロフェリエ』の玉田悦子さんのページはこちら

※玉田悦子さんは、パソナグループのグループ会社『プロフェリエ』に所属するプロの方です。

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