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コラム:Vol.6【朝食時間をスムーズにする方法】

あけましておめでとうございます!新年最初の今号では、朝食についてお伝えします。1日の始まりは朝食から。朝食の時間を気持ちよく過ごし、元気に子どもたちを送り出したいですね。大人の準備の負担は減らしつつ、子どもの気持ちがスムーズに朝食へと向かう工夫をご紹介します。

朝食の役割

朝食の役割は栄養を摂取することだけではありません。脳を目覚めさせ、体内時計を整える、体温を上げるなど、1日の活動をスタートさせる重要なスイッチとしての役割となるのです。特に子どもは朝から活動量が多く、就学児は学校での授業で勉強に取り組みますので、午前中から有意義な時間を過ごせるように、毎日きちんと朝食を食べる習慣をつけたいですね。朝食の有無や質が、生活全般の質に関わってきます。

朝食に摂りたいもの

朝食に摂りたいものについて、下記の3つに分類して考えると分かりやすいです。

  1. 脳の栄養となる『ブドウ糖(ごはん、パン、麺類等)』
  2. 体温を上げやすい『タンパク質(卵、納豆、魚、ベーコン、ヨーグルト、チーズ等)』
  3. 免疫力など体の機能を調整する『ビタミンやミネラル(野菜、フルーツ、海苔等)』


多品種をバランスよく用意するのが理想ですが、難しい場合は、上の3つの分類から1つずつを選んで食卓に並べる、というところから始めると継続しやすいと思います。
例えば、パンとチーズとみかんを食卓に並べるだけで「3分類を1つずつ」を達成しています。これならできそうですよね!

朝食用に残しておくことを想定して、前日の夕食などの残り物を利用してサンドイッチやおにぎりにするのも手軽です。
また、焼き魚の調理に手間が掛かると感じる場合は、電子レンジで加熱しても美味しく食べられる物もあります。鮭の切り身やししゃもなどは少量ずつ加熱すれば、加熱のムラができるなどの失敗がありません。
朝食作りに苦手意識を持っている方が多いですが、「3分類を1つずつ」を意識してみると意外と容易に達成できるので、気持ちが楽になりますよ。

子どもの意識を朝食に向けるとスムーズ

朝食のお悩みとして、子どもがなかなか朝食を食べてくれない、という声が多いです。そのような場合は、子どもが朝食を“魅力的に感じられるよう”工夫すると解決する場合があります。食べ始めるまでがスムーズなうえ、食べることに集中してくれるので大人がイライラすることが少なくなります。以下に具体的な方法をご紹介します。是非お試しください。

子どもに好きなものを選んでもらう

食卓に座ってから、自分で好きなものを選んでもらいます。すると、「まずは座ろう」と意識が食卓に向きます。また、選んですぐに食べ始めることができます。

例えば、我が家の子ども達はチーズが好きなので、いろいろな味のチーズを食卓に置いて各自選んでもらいます。まずは選んだチーズを食べてから、自分のお皿のものを食べることが多いようです。

各自、サンドイッチやおにぎりを作ってもらう

少し慣れが必要ですが、1~2度経験すると子どももスムーズに作業してくれるので、休日に試しておくことをお勧めします。サンドイッチの場合は、パンと、中に挟む具をずらっと食卓に並べておきます。ソーセージや野菜、作り置きしていたピクルスなどです。
おにぎりの場合も同様で、ラップとごはんを渡したら自由におにぎりを作ってもらいます。少し残ってしまったおかずなども、具として並べるといいですよ。
サンドイッチやおにぎりを作る作業に時間はとられますが、その後スムーズに食べてくれるので、結果的に短時間で食べ終わる可能性があります。中の具は子どもが決めて、大人が作る、というスタイルでもいいです。

抜き型を利用する

パンやチーズなどを型で抜いて可愛らしいプレートにすると、いつもより喜んで食べてくれる子もいます。先ほどのサンドイッチと同様に食卓で子どもに型抜きをしてもらうと、より一層意識が朝食へ向きます。小さなお子様に大変お勧めな方法です。



毎日慌ただしい朝の時間ですが、できることから取り組んで頂ければと思います。落ち着いて朝食の時間をとることで、子どもの体調の変化にも気づきやすくなります。まだまだ寒さが厳しくなるので、朝食をしっかり食べて体調を整えたいですね!

料理家・キッズ食育トレーナー : 玉田悦子さん

キッズ食育トレーナー。1981年生まれ、千葉県出身、3児の母。
食品メーカーにて開発及びマーケティングに携わった後、料理家として独立。
子どもに様々な食材と触れ合って欲しいという思いから食育活動を始め、2016年に3才~小学生を対象とした食育スクール「青空キッチン市川」を開講(現在月18レッスン開講中)。
その他、コラム執筆やセミナー、フォトスタイリストとしてレシピ開発及び料理撮影等を行っている。
モットーは「食卓を囲む全員にとって食事の時間がもっと楽しいものになりますように!」。食事を作る人も食べる人も幸せであるようなレシピの開発に尽力している。

『プロフェリエ』の玉田悦子さんのページはこちら

※玉田悦子さんは、パソナグループのグループ会社『プロフェリエ』に所属するプロの方です。

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