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ひと 2016.03.28 農業で陸前高田の復興に奔走!「Agri-MBA」(主催:パソナ農援隊)1期生の奮闘

文:INITIATIVE(イニシアチブ)編集部

東日本大震災から5年が経過しました。被災地ではこれまで、パソナグループが就労支援や研修等の事業を通じて関わった方々が、さまざまな形で活躍しています。
今回は、パソナ農援隊「Agri-MBA」第1期生で、現在、岩手県陸前高田市で農業を通じて復興に携わる農業生産法人・有限会社グランパファーム 陸前高田ファーム プロジェクトマネージャーの山田篤志さんをご紹介します。



新しい観点で農業をみる契機となった『Agri-MBA』


農林水産省の関係団体である全国農業改良普及支援協会に所属していた前職時代に、パソナ農援隊の方が部下の元にお越しになり、「今度、Agri-MBAという講座を開始したいと思っているのですが、講座内容についてご意見を頂けませんか?」と尋ねられたのが、『Agri-MBA』を知ったきっかけです。

その後、講座内容が発表され、カリキュラムを見たところ、私がよく知る農業の専門家や農家の方々が講師を務められるのを知り、「その方々が講義の場で何を話すのか?」「どのような人たちが講座に集まるのか?」ということに興味を抱き、私も聴講生として講座を受講しました。

実際、受講してみて感じたのは、今まで自分が携わってきた狭義の農業の捉え方とは違う、新しい観点で農業をみることができたのが大きな収穫でしたし、受講者の中にはサラリーマンの高収入を捨ててまで農業にチャレンジされようとする方がいらっしゃることに衝撃を受けました。
と同時に、農家を支援する自身の仕事の可能性を改めて感じ、モチベーションがさらに高まりました。

現地調整と課題解決に明け暮れた、陸前高田での怒涛の日々


その後、農業コンサルティングをしていた際に知った、太陽光利用型植物工場を展開する農業ベンチャー株式会社グランパが、傘下の農業生産法人・有限会社グランパファームを通じ、陸前高田市に復興支援を目的としたドーム型植物工場を新設することになり、「プロジェクトマネージャーをやってみないか?」とグランパの社長からお誘いいただいたことがきっかけで、入社することとなりました。



大学時代から一貫して農業普及に携わってきましたが、水耕栽培の経験はなかったため、神奈川県で既に運営していたドーム型植物工場で研修を受けながら、陸前高田での立ち上げ業務にも取り組んでいきました。

2012年5月の現地工場の着工に合わせ、陸前高田に入りましたが、そこからは国や自治体との折衝をはじめ、地元の方々の採用活動、日々発生する課題への対応等、目が回るような毎日でした。

中でも一番困ったのが住居。約5ヶ月間、毎日違うホテルや民宿を転々としながら、仕事に奔走。「水耕栽培の命である水の塩分濃度が高い」「水産加工会社が津波にやられ、物流がストップしている中で運送手段が組めない」など、次々と課題が発生し、それを解決しながら毎日早朝から夜まで工場の運営管理も行う怒涛の日々が続きました。

被災地での採用、現地の方々の想い


当時、現地でおよそ20人のパートの方を採用しました。
水産加工場で働いていたお母さん方が中心で、そのほとんどが親御さんやお子さん、そして家などをなくされた被災者でした。「毎日、緑を見ていると心が落ち着く」と言って働いてくれましたが、心に深い傷を負った方々だったため、言葉の選び方にはとても気を遣いました。

また、福島の原発事故で被害に遭われた方より「グランパが作った野菜を食べましたが、とても美味しかった」というお手紙をいただき、同じ被災者の方からの励ましの言葉がとても嬉しかったのを覚えています。

私たちの野菜は主に東北で流通させていたのですが、当時、サブウェイが「東北エリアで使う野菜の10%をグランパのものにする」と発表してくださったり、地元スーパーや生協なども応援してくださり、非常にありがたかったです。



復興は、道半ば。現地のものを、是非食べてください!


現在、陸前高田の工場は本社から派遣された栽培管理責任者と現地スタッフに任せ、私は月1回程度、現地に入る形で管理運営に携わっています。

被災から5年が経ちましたが、復興はまだ道半ば。現地ではボランティアが減少し、県外からの人たちの流入は確実に減っています。
私が皆さんにお願いしたいのは、現地に来られなくてもいいので、現地のものを是非食べて応援してください、ということ。食べる形でも応援ができることを、ぜひ皆さんに知っていただけたらと思っています。


●パソナ農援隊『Agri-MBA』(2007年~2009年)
パソナ農援隊が、社会人経験者のビジネススキルを農業分野で活かし、ビジネス感覚を持った新規就農者を育成することを目的に2007年より開講。農業ベンチャーを目指す方、農業文屋に事業参入を検討する企業の方など、約270名が受講した。
講義では、第一線で活躍する農業関係者を講師に招き、農業基礎知識や農業情勢、経営計画の立て方など、農業経営の基礎知識をケーススタディを通じて学んだ他、農場や栽培施設の見学と実習を通じて、実践的な農業を学んだ。

パソナ農援隊の取り組み


農林漁業ビジネス経営塾

自治体等を対象とした、農業経営人材育成の研修事業

アグリベンチャー大学校
「食の6次産業化プロデューサー育成講座」など、日本の地域農業を支える強い農業経営者を育成する講座

パソナチャレンジファーム
兵庫県淡路島で、独立就農を目指す人たちを対象とした農業ベンチャー支援制度。農業体験も営業
 

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